時代はますます20世紀的価値観を過去のものにしつつあります。
本日11月11日は「世界平和記念日」で、 89年前の1918(大正7)年にドイツとアメリカ合衆国が停戦協定に調印し、 4年あまり続いた第一次世界大戦が終結した日です。
あの頃の人類の暮らしと現代の暮らしを比較してみると、 「物質世界」の進歩が、 格段の差で人類の暮らしに快適さをもたらしてきた様子を伺い知ることが出来ます。
文明の進化の過程を「粗鋼生産量」で観たとき、 1973年をピークに横ばいであり続けている状況から、 この時点で「人類は3300年続いてきた物質追求の時代を終えている」 と指摘されるのは、武田邦彦氏です。
多くの方々に、なるべく早く、 21世紀は「精神世界」中心の時代であることを知って頂きたい、 という切なる願いから、 学術的に別の角度から「物質世界」の行き詰まりを示しておきたかったのです。 ちなみに、小生は1973年生まれ。 「現代において現代に生きていない」ことを自負しております。
さて、『真の世界平和構築の鍵を握るもの』を振り返ってみたく想います。 欧州外為市場で主要6通貨に対するドル指数が77.056の最安値を記録 [10月26日 ロンドン ロイター] ポンドが対米ドルで26年ぶり高値2.0741ドルを付けた [10月31日 東京 ロイター] ユーロが対ドルで最高値1.4504ドルを一時的に記録 [10月31日 ニューヨーク ロイター] 等の諸現象が、 世界的なドル安の動きを顕著に伝え、米国衰退の様子を一段と鮮明にして来ました。 20世紀的価値観の時代的背景には、その核として、米国の世界覇権が大きく影響していますが、 現今、米国がエネルギーを失うこと、すなわち
<色即是空> となることは、 その背面では、 新しい環境の体制が生まれ創り出されつつあること <空即是色> を示唆することを 重視すべきです。 米国衰退の序曲は2001年9月11日の同時多発テロであったことは誰もが認めることですが、 もっと深く簡単に因果を見極めるならば、 その宿命は1945年8月6日に遡ることは <自明の理> です。 <歴史の彼岸>としての「2007年秋の彼岸」を判断するに当たり、 五行における60年の循環を終えたことと、 陰陽の符合としての8月15日を根拠に挙げていますが、 <天のシナリオ> を注視する中、 20世紀的価値観を過去のものとするうえでの重要な現象がありました。 原爆投下の「エノラ・ゲイ」機長ティベッツ氏が死去、92歳 2007年11月2日 09:13 JST 1945年8月6日に広島に世界初の原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の 機長だったポール・ティベッツ氏が1日、オハイオ州コロンバスの自宅で死去した。 92歳だった。 [11月1日 シカゴ ロイター] <下弦の月> の2007年11月2日を ブラックマンデーからちょうど20年目の2007年10月19日の <上弦の月> に 呼応する特異日として記憶したいのです。 1日、米国株大幅反落、ダウ362.14ドル安の1万3567.87ドル。 米連邦準備理事会(FRB)は3回に分けて合計410億ドル(約4兆7000億円)の 資金を短期金融市場に供給。 米同時テロ直後に当たる2001年9月19日の503億5000万ドル以来の大量供給。 8月10日と9月27日の380億ドルを上回った。 2日の東京株式市場は、前日の米株式相場が大幅安した流れを引き継ぐ形で朝から急落。 日経平均株価は大幅反落。前日終値比352円92銭安の1万6517円48銭。 [NIKEI NET から一部転載編集] イングランド銀行(英中央銀行)が1日発表した週間収支データによると、 英住宅金融大手ノーザン・ロックは過去1週間で、 英中銀からさらに22億ポンド(46億ドル)を借り入れたもよう。 英中銀が緊急支援を承認した9月14日以来の借入総額は、 最大で228億ポンドになるとみられる。 これは同データ中の「その他の資産」項目に基づいた試算で、 エコノミストは「最後の貸し手」としての英中銀の金融支援が含まれると推測している。 [ロンドン 1日 ロイター (日本時間2日)]
その他、11月8日立冬(太陽横経225°)までの主要な動きとして 6日の東京工業品取引所では、取引の中心となる金先物価格(2008年10月渡し)の終値が 前日終値比30円高の1グラム=3015円となり、1984年7月以来、 23年4か月ぶりに3000円を超えた 7日の上海為替市場で人民元が対ドルで切り上げ後の最高値7.4426元に上昇 日本時間7日、6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所でNY原油が最高値 時間外取引で一時98.03ドル 石油情報センターが7日発表した石油製品市況の週間動向調査によると、 5日時点の中国地方のレギュラーガソリン価格は1リットル当たり150.0円で 1987年以来過去最高を更新した 8日、英ノーザン・ロック、預金引き出しは総額105億ポンド(220億ドル)に 8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に5日続落 下げ幅は一時450円を超え、9月以来の1万6000円割れ 8日のアジア主要株式相場は前面安 香港のハンセン指数は急反落し、一時前日比3.5%下落 中国の上海総合指数も3%程度安い水準で推移 前日の米国株急落(360ドル安)を受けてリスク資産への懸念が高まる
がありました。
ところで、文明の行き詰まりに、人智の行き詰まりに、いま何を想うのか―― 最近は、資本主義経済の崩壊は時間の問題として傍らに置きつつ、 そんなことに頻りに想いを馳せています。
万物は <永遠の現在> に生かされている存在です そして実は 万物自身が <時を刻む主体> なのです
万物自らが時を刻んでいることの <認識> と 時が流れていることの <錯覚> を発見できるのは 万物において 人類のみであり 万物の霊長たる証です
霊止の場合 目の奥にある時計遺伝子が 体内時計を統制していることが最新の科学で明らかにされています
限られた時間を生かされていることの自覚によって 霊止は 滅びゆく肉体のプログラムを受容し 今日の生き様を悟ります
それはまるで 青と黄に定義づけられる 緑 のようです
夢だけをひたすらに追いかけ続けた青の時代を終えて 霊止は一度立ちすくむ 移りゆくもの失いゆくものこそが この世の摂理と認めるところから 再び歩み始めた瞬間 『方丈記』鴨長明の一節に出逢うのです
行く川のながれは絶えずして しかも本の水にあらず よどみに浮ぶうたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとゞまることなし 世の中にある人とすみかと またかくの如し
過ぎたる時間を 夢の色としての 青 迎える時間を 希望の光としての 黄 と認めることで 現在を人生の瞬きとしての 緑 と捉えられるようになることは
<メメント・モリ> 死を想え 「死の術」としての 武士道 に通じる精神であると同時に 「生の術」としての 茶 道 に通じる精神です <森羅万象> 宇宙自身も <永遠の現在>
の中に時を刻んでいます 漱石の <則天去私>
とは この宇宙のリズムにシンクロナイズさせることです <永遠の精神> としての意識に目覚めることは
<自己を知る>
ことにつながります 自己を知ることは 自らの人生を見出すこと なぜなら 人生は自己実現の旅だから 自己実現の旅 それは 宇宙のリズムにシンクロナイズさせて自らの時を刻むこと そして旅に 終わりもなく 始まりもなく 霊止としての霊格を ふかい深い極みへと 平成19(2007)年11月11日陰暦10月2日大安 89年目の「世界平和記念日」に 前 島 修 |