終戦記念日となった昭和20(1945)年8月15日からの戦後60年間と 2006年を経ての62年目の「2007年秋の彼岸」は、“再生のはじまり”の秋として、 人類史上に文字通り <歴史の彼岸>
の印象を色濃く残していく気がしてなりません。 国内政治においては、 安倍晋三第90代内閣総理大臣が、突然9月12日に辞任しての20日の「彼岸の入り」を迎え、 「彼岸の中日」である23日「秋分の日(太陽横経180°)」に 福田康夫氏が第22代自由民主党総裁に就任。 9月25日陰暦8月15日「中秋の名月」の日に国会で第91代内閣総理大臣に指名され、 「彼岸の明け」である本日、9月26日大安に、 皇居での天皇陛下による首相任命式と閣僚の認証式を終えると同時に 正式に福田康夫新内閣が発足したのです。 天地人で <宇宙> を視る時、 9月26日が統計上、台風襲来の回数が多い特異日であることも忘れてはなりません。 台風は「何」を吹き飛ばし「何」を残して行ってくれるのでしょうか。 そうです。「物質世界」を吹き飛ばし「精神世界」中心の時代を牽引して行ってくれるのです。 経済アナリスト藤原直哉先生が遠山谷を舞台に1994年頃に書かれた小説に、『歴史の彼岸』があります。 「彼岸の明け」に改めて『歴史の彼岸』を耽読して、 天地自然の法則に従う <宇宙観> に基づき、「2007年秋の彼岸」を、 『知識から意識へ “起源意識”の夜明け』の秋として <歴史の彼岸> と判断したのです。 著者であられる藤原直哉先生ご自身は、一足先に歴史の断層(時間の不連続)を感じておられるようです。 広島市長選挙公約記者会見の時から繰り返し公言してきておりますように、 近い将来、資本主義経済は崩壊しますが、その根拠と詳細は、 藤原直哉著『世界同時バブル崩壊!』 ラビ・バトラ著『世界同時大恐慌』 ラビ・バトラ著『サーカーの予言』 に譲ります。 資本主義経済の崩壊は「ベルリンの壁崩壊」のように、 直接目に見える物理現象ではないので把握しづらいですが、 もうすぐ国際金融市場で真実が現実となる瞬間を迎えつつあるのです――。
真 実 現実は痛切である。 あらゆる甘さが排斥される。 現実は予想出来ぬ豹変をする。 あらゆる平衡は早晩打破せられる。 現実は複雑である。 あらゆる早合点は禁物である。 それにもかかわらず現実はその根底において、 常に簡単な法則に従って動いているのである。 達人のみがそれを洞察する。 それにもかかわらず現実はその根底において、 常に調和している。 詩人のみがこれを発見する。 達人は少ない。 詩人も少ない。 われわれ凡人はどうしても現実にとらわれ過ぎる傾向がある。 そして現実のように豹変し、 現実のように複雑になり、 現実のように不安になる。 そして現実の背後に、 より広大な真実の世界が横たわっていることに気づかないのである。 現実のほかにどこに真実があるかと問うことなかれ。 真実はやがて現実となるのである。 (昭和十六年一月) (湯川秀樹著『目に見えないもの』講談社学術文庫1976 からP117『真実』)
ところで、資本主義経済が崩壊する日は“再生のはじまり”の瞬間であり、 「経済が科学となる日」でもあります。 そして、資本主義経済もまたひとつの生命であることを認める歴史的瞬間でもあるのです。 経済が科学となる日を前に、今一度、そもそも「科学」とは何か、といったことや、 「進化論」についても深く考察してみる必要がありそうです。 そうして2009年の、 進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンの生誕200年と『種の起源』発刊150年を迎える機を捉えて、 「インテリジェント・デザイン論」を学術的に解明していきながら、一人ひとりが『目覚め』、 愛を感じる日々としての平安社会を早期に実現させていきたいものです。 二十一世紀、いよいよ『グレイト・コラボレーション=偉大なる共生』の時代を迎えるにあたり、 「2007年秋の彼岸」の人類共通の時代認識として 万物が共生していくための精神論として、昨夜の広島・縮景園「観月茶会」を踏まえて、 岡倉天心著『THE BOOK OF TEA』を記しておくこととします。 平成19(2007)年9月26日陰暦8月16日大安 「彼岸の明け」に 前
島 修 真の世界平和構築の鍵を握るもの |