「物質世界」中心の時代から「精神世界」中心の時代への“意識の移行”を意識的に促すものです。 経済アナリスト藤原直哉先生の論文にあるように、“知性を用いた物理的な面からの進歩は既に限界に達してしまっている”ことを宣言し、これからの人類に必要とされるのは精神面においての進歩であることを時代の羅針盤として声高に唱えているのです。 この意味を本当に正しく理解するためには、<宇宙の本質>
についての理解が必要不可欠となります。 文部科学省監修の『宇宙図』によると、 「宇宙が生まれたから元素が生まれた。そこから人間が生まれ、そして科学が生まれた。」 とあります。しかしながら、 科学というのは、この宇宙のすべては物質から成り立っているということを前提として、それを解明しようとする学問であり、物質としての宇宙しか扱わない科学には、物質ではない精神としての宇宙についての問いに答えることはできない。すべてを自分の「外に」ある物質と見ることで、人は、自分の「内に」ある精神のことを忘れる。あるいは、「内の」精神も、「外の」物質と同じものだと見るようになる。つまり、精神とは物質である、精神とは脳である、という、現代人の九分九厘がそう思い込んでいる錯覚のもとも、ここにあるのだ。科学は、この宇宙が「どのように」存在しているかを説明するだけであって、「なぜ」そのように存在しているかと問うことは、最初からしない。人が信じるのは、考えていないから。「存在する」ことを信じるのではなく、認めることから再び総てが始まる。存在することに意味も理由もない。それは奇跡だ。 (池田晶子著『14歳からの哲学 考えるための教科書』からの要約と一部抜粋による) とあるように、
“物質世界の行き詰まり”を“科学の行き詰まり”と観ることができるのであり、 <“起源意識”の夜明け> とは、現代人の九分九厘の錯覚からの『目覚め』を意味します。 『目覚め』においての“人類が宗教を必要としなくなる世紀”の真意は、池田晶子さんの言葉を借りれば、“「存在する」ことを信じるのではなく、認めることから再び総てが始まる”になります。 すなわち、「第六の視点」あるいは「インテリジェント・デザイン」を「信じる立場」から「認める立場」へ 人類の意識が働くことで、世界平安社会(=愛を感じながら生活する社会)を実現させようとする意識=“起源意識”が芽生えてくるのです。 このことを「“起源意識”の夜明け」=精神の次元上昇と呼ぶのであって、巷で云われるオカルト的な“2012年12月22日「地球最後の日」のアセンション”に決して惑わされてはなりません。 根拠なき“作り話”を鵜呑みにするような“考えの浅い人”にはならないでください!そして、万物の霊長たる人類の意識のみが万物を救済できるのであり、運命とは“意識によって切り拓かれていくものである”ことを悟ってください。 話を続けますと、国立天文台は、平成19(2007)年5月27日午前10時から、太陽観測衛星「ひので」による全観測データを国立天文台のホームページで公開しました。2007年1月から4月末に、ひので衛星に搭載されたX線望遠鏡(XRT)で撮像された、太陽のX線画像をつなげたものをムービーで観ることができますが、加工映像とはいえ、太陽の自転をこの目で確認する瞬間、思わず、宇宙の神秘を感じてしまいます。 太陽を自転させ続けている“もの”とは一体何なのでしょうか。 科学的根拠に基づいて類推してみると、物質元素は原子核と電子によって構成され、月は地球を、地球は太陽を、そして太陽系は太陽をそれぞれ「核」として存在しており、総ての存在は、「核」となる存在があるからこそ存在できているのではないか?との考察から、この宇宙全体を「司る存在」にも気付かされるのです。それが、「第六の視点」であり、「インテリジェント・デザイン」です。 その答えとして、「物質と精神」とあるように、科学が究めようとする物質世界としての宇宙は、 <意識> を「核」とする精神世界とともに共存しているはずだ、と導き出されるのです。 『目覚め』に、“神秘の中に潜む 意識こそが 総てに意味をもたらす本質となる”と綴りましたが、 宇宙全体に意味を与えている存在が <意識そのもの> であることと、 “人が自分の正体を精神である”と、はっきりと自覚することが、精神の次元上昇を促し、 世界平安社会(=愛を感じながら生活する社会)実現のはじまりとなることを示唆したのです。 人類は既に、文明法則史学(創始者 村山節氏)において、歴史がひとつの生命であることを発見しています。それは東洋と西洋に交互に興るふたつの大きな文明の波が、800年周期で盛衰を繰り返し、DNAのごとく二重らせんの様相を呈してきている、というものでした。現今はちょうど西洋から東洋へと文明が移行する大転換期に位置しているのですが、その時期を見計らったように、近い将来、資本主義経済が崩壊します。藤原直哉著『世界同時バブル崩壊!』、ラビ・バトラ著『世界同時大恐慌』を拝読すれば、その必然性とその根拠を正しく理解できます。 ここで、我々人類が学び、将来に活かすべき教訓は、人類の営みは、個々別々のように見えても、実際はマクロ史観において幾多の循環を創り出している点です。人類は自然の摂理によって生かされてきたことを客観的に確認することができるのです。その真髄はラビ・バトラ著『サーカーの予言』を拝読することで、より理解を深め、さらには
<宇宙の本質> を見抜く視点を養う一助にもなることでしょう。 波動形式の量子力学である「波動力学」を構築した、エルヴィン・シュレーディンガー(1933年ノーベル物理学賞受賞)は『生命とは何か―物理的にみた生細胞』において、「生命は生物体としてエントロピー(乱雑さ)の増大を拒否しているかのように負のエントロピーを食べている」と記したそうですが、宇宙の全体や物質の基本的な運動が大局的にはエントロピーの増大に向かっていることを“正の意識”とすれば、その反作用の平衡感覚としての“負の意識”が生命活動として機能しているのかもしれません。 いずれにしましても、生命が「存在している」ことの奇跡に意味などありません。意味は「その存在自身」が創りだすものなのであり、むしろ人類として、より豊かに暮らしていこうとする
<意識> こそが重要になってきます。精神の次元上昇によって“愛を感じ続けることのできる社会”の実現が急務であり、そしてまたそれが必要とされる時代ですが、愛を感じ続けるためには、<愛を感じる意識>
を地球規模で全面的に引き出していかなければなりません。 万物の霊長たる人類が「助走期間」を完了し、<“起源意識”の夜明け> を迎えるための 「第六の視点」として、 2007年7月17日11時11分(日本時間20時11分)からの 地球規模での60分間の祈り『Fire the Grid』を推奨します。 詳細はFire the Grid通信を御覧ください。
平成19(2007)年6月22日 夏至( 太陽黄経90°) 陰暦5月8日 前 島 修 「愛する」ことの本質について |